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【体験談】牛乳アレルギーの負荷試験(0歳~1歳)

育児

我が家の長女は現在2歳です。生後1か月のときに乳製品アレルギーの疑いと診断されました。
現在は飲める量を確認しながら、少しずつ摂取している段階です。

アレルギーと診断されて出会う言葉、負荷試験ふかしけん

ねこさん
ねこさん

負荷試験って何?
実際にどんな流れでするんだろう?

この記事を読むと、負荷試験が何なのか、そしてその実体験を知ることができます。

牛乳・ミルク・乳製品アレルギーで何が食べられるか知りたい方は、以下のページが大変参考になるので、ご参照ください。

牛乳アレルギーについて(食物アレルギー研究会のページです)

負荷試験とは

アレルギーが確定しているか疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査

引用元:食物アレルギー研究会「食物経口負荷試験とは」

アレルギーの種類も症状も多岐にわたるので、この記事では長女が発症した「乳製品アレルギー」の場合の記載となります。また医師によっても検査の流れは変わると思いますので、参考程度にご覧ください。

牛乳アレルギー、ミルクアレルギーと呼び方も様々あるようですが、長女は乳児用のミルクで発症し、症状も嘔吐、下痢の胃腸症状なので「新生児、乳児消化管アレルギー」と呼ばれるものかと思います。

ミルクアレルギーは、正確には「新生児、乳児消化管アレルギー」といいます。

(中略)

最近の調査で、特に生後早期から発症するタイプが急増していることがわかり注目されています。多くの発症時期が生後1週間以内と非常に早く、症状は血便、嘔吐、下痢などの胃腸症状です。

引用元:秋山こどもクリニック「子どものアレルギー② 赤ちゃんのミルクアレルギー」

アレルギーがわかり、いろいろと検索して調べましたが、上記の引用元ページが大変わかりやすいと感じました。

長女に症状が出るまで、アレルギーの症状というと発疹や咳をイメージしていました。
嘔吐や下痢だけのアレルギー症状があることを知らなかったので、気づくのが遅くなってしまったなと反省しています。

実体験

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
Image by mariagarzon from Pixabay

ここからは我が家の長女がミルクアレルギーで初めて入院したとき、1歳を迎えてから受けた負荷試験の入院の様子を記載します。計3回入院しています。負荷試験については、1回目は症状が出て終了。2回目は症状なしで、現在の状況となりました。

アレルギーの経過は個人差が大きいと思いますので、こういったケースもあるんだなと参考程度にご覧ください。

【入院1回目】2021年11月(生後1か月)

なるべくわかりやすいよう、時系列でまとめます。
そのときどきの私の率直な様子も小文字で入れておきます。

入院1回目までの流れ
  • 昼12時
    育児用粉ミルクを80ml摂取

    なかなか寝ないので、腹持ちが悪いのかと安易な気持ちで飲ませてしまった…大変後悔しました。
    育児用粉ミルクも赤ちゃん用だからと言って、いきなり大量に飲ませてはいけない。

    これを知らなかった。

  • 13時
    授乳後、嘔吐4回

    着替えが必要なくらい大量。タオルで受け止める。胃もたれかと思っていた自分を殴りたい。

  • 17時
    授乳後、少し嘔吐

    何かおかしいなと思いながらも、まだ胃もたれが続いてると思い込んでる

  • 21時
    授乳後、少し嘔吐、就寝

    何かおかしいなと思いながらも、まだ胃もたれが(以下略)
    嘔吐が続いているせいか排尿がないことに気づく。

  • 3時
    授乳
  • 4時
    排尿、排便(腐敗臭?)、お腹を下している?、心なしか元気ない様子
  • 9時
    授乳後、嘔吐。さらに透明な黄色い液体を嘔吐

    さすがにおかしいと、慌ててタクシーで小児科へ。

  • 10時
    かかりつけの小児科受診後、大きい病院へ移動・入院

    小児科→大きい病院は徒歩で10分かからないくらいでとても近かったのですが、看護師さんがタクシーを手配してくれたこともあり、タクシーで移動しました。

育児用粉ミルクも赤ちゃん用だからと言って、いきなり大量に飲ませてはいけない。
と書きましたが、娘は普段完全母乳で過ごしていたためです。
普段から飲み慣れている赤ちゃんならメーカーにもよるかと思いますが、生後1か月で80mlは適量です。

実はこの入院に至る粉ミルクの摂取の前にも、計3回、粉ミルク飲んでいます。
しかも1回目(生後1週間のときに40ml)の時点で少しは吐きそうになっていると育児記録に記載がありました。2回目以降は、飲んだ後立て続けに嘔吐。

ただ、赤ちゃんはよく吐くものという常識が邪魔をして深刻に捉えていませんでした。
2人目ということもあり、全く慌てず、ただただ処理。

まだ生まれたての赤ちゃんということもあり、元気がないのかただ眠いのか、判断もつきませんでした。後になって育児記録を見ると、長女の場合は吐かない赤ちゃんだったようで、テキメンに粉ミルクを飲んだ後嘔吐していたことがわかりました。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
点滴している手。看護師さんが伊之助を描いてくれてる。

大きい病院到着後、外来の小児科で点滴ルートをとったり、エコーでの検査を受けました。
点滴は吐き気止めの投与と水分補給のため、エコーは嘔吐を伴うほかの疾患がないか確認するためです。

結果、消去法で育児用ミルクによる乳製品アレルギーの疑いと診断を受けました。

乳製品を完全除去、粉ミルクを使用するときは森永のMA-miを使用するよう指導されました。
ただ、こちら大缶(800g)のものしかなくて、買うのを渋っているうちに離乳食が始まり、長女がモリモリ食べる子だったので、買わず仕舞いでした……。

現在はMA-miは生産が終了しており、ニューMA-1に切り替わっているようです。
※これらのミルクアレルギー疾患用のミルクは、医師・管理栄養士等の指導に従って使用する商品なので、個人の判断で安易に使用しないようにしてください。また私個人の感想ですが、特有の味・匂いがあるため正直おいしくは…ないと思います。商品開発されている方も改良されているようですが、普通のミルクがやはりおいしそうかなと…。アレルギーの子のためのミルクなので、通常のミルクが飲めるならそれに越したことはないです。

【入院2回目】2022年11月(1歳1か月)

1回めの入院後、3ヶ月おきくらいで問診を受けていました。
ほとんど体重の報告だけでしたが、血液検査では牛乳アレルギーの判断はできませんでした。

乳製品は完全除去で、5ヶ月頃から離乳食を開始。
たくさん食べて、乳製品が完全除去であること以外は何事もなく過ごしていました。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談

5歳の長男が牛乳好きなので、誤飲だけは気をつけて過ごしていました。
コップやお菓子はすぐ片付けたり、そもそも乳製品少なめの生活でした。

何事もなく過ごして、1歳を過ぎ、医師と約束の負荷試験へ。
母親の私は内心、「もう実は治ってるんじゃないかな~」なんて思っていました。

以下が2回目の入院の流れです。
結果を申し上げますと、盛大に嘔吐しました

入院2回目の流れ
  • 前日
    病院から体調確認の電話

    コロナの期間だったこともあり、発熱等のチェック。
    入院時に娘も検査。母は何もせず。

  • 入院1日目
    8時
    入院手続き

    車で送迎してもらい、荷物をカートに載せて入院手続きの窓口へ。
    その後迎えにきてくれた看護師さんと小児病棟へ向かう

  • 9時
    点滴ルートをとるため娘を預ける
  • 10時
    負荷試験のため、牛乳10ml接種

    このとき牛乳が嫌いなことが判明。看護師さんになんとか飲ませてもらう。

  • 12時
    昼食の時間 だが、娘寝ている

    いつもお昼寝していてもおかしくない時間だが、
    恐らく牛乳を飲んだせいもあって寝ていた。

  • 13時
    嘔吐あり、吐き気止めの点滴処置

    2回ほど嘔吐。大変気持ち悪そうだった。

  • 15時
    吐き気止めが効いて、症状が落ち着く

    昼食についてきたジュースを飲むくらい元気になる。

  • 17時
    症状が落ち着いたので、点滴終了。

    気分転換にベッドから降りて少し歩いてみる。
    嘔吐の際に汚れたこともあり、点滴を処理してもらってパジャマへ着替えた。

  • 18時
    娘、お昼寝

    嘔吐等でつかれた様子。お昼寝。

  • 19時
    夕飯

    白米中心に、普段と同じくらい食事できた。
    症状が出ていて、昼食は食べていなかった。

  • 21時
    娘、就寝

  • 入院2日目
    8時
    朝食

    普通に食べる。

  • 9時
    点滴外す

    泣かないでできたらしい。すごい。
    私はこの間に会計の手続き等の退院の準備をした。

  • 10時
    退院

    夫に迎えにきてもらい、車で自宅へ。

娘が嘔吐したとき、怖かったです。
あまりに気持ち悪そうで。

医師曰く、アレルギーで嘔吐症状がある場合に使用する吐き気止めは、ガンの患者さんに使用するほど強いものだそうです。

家で誤飲がなくて本当によかったと感じました。
看護師さんが嘔吐を確認して、処置の準備のためにいなかった間の心細さといったら…。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談

この負荷試験で症状が認められたことから、正式に医師から「牛乳アレルギー」と診断されました。

娘は保育園に通っていなかったため、特に診断書をいただきませんでした。
通園する予定のある場合はすぐに書いてもらうと安心かと思います。

【入院3回目】2023年6月(1歳9か月)

2回目の入院以降、さらに乳製品に慎重になりました。
吐き気止めの粉薬を処方され、誤飲した際に飲むよう指示がありました。

1度息子の飲み残しのシェイクをストローで飲んでしまい、薬を飲ませました。
家に着いて気が抜けてるときは注意です。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
家に着いたあとのドタバタで放置しがち…

我が家は風邪薬はもっぱらシロップを処方されていたので、この吐き気止めの粉薬のためのゼリーを買い置きしていて役に立ちました。
娘はなかなか怪しんで飲んでくれませんでしたが、なんとか飲んで事なきを得ました。

たまにハラハラしながらも、無事に2回目の負荷試験を迎え、いざ入院。
以下が3回目の流れです。

また結果を先に申し上げますと…、牛乳30mlを無事に飲むことができました!

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
母、歓喜!!
入院3回目の流れ(※は2回目と違う箇所)
  • 前日
    病院から体調確認の電話

  • 入院1日目
    8時
    入院手続き

  • 9時
    点滴ルートをとるため娘を預ける
  • 10時
    負荷試験のため、牛乳10ml接種

    牛乳嫌いなので、また看護師さんとあの手この手で飲ませる。

  • 12時
    お昼寝

    牛乳を飲んだせいで寝ているのではと、ソワソワ…

  • 13時
    ※症状がなかったため、遅れて昼食

    お昼寝から起きても元気だったので、昼食をとる。

  • 15時
    ※負荷試験のため、牛乳20ml接種

    初挑戦の20ml。また看護師さんのパワーで飲ませてもらう。
    母はいつも避けてることもあり、恐恐すぎて飲ませることができず。

  • 17時
    ※症状もなく、ベッドの上でお絵かきしたり、DVDを見たりして過ごす

    とてもご機嫌で、アンパンマンなどレンタルしておいてDVDを見たりしていました。

  • 18時
    娘、お昼寝

  • 19時
    夕飯

    症状はなく、無事に夕飯をとる。

  • 21時
    娘、就寝

  • 入院2日目
    7時
    朝食

    負荷試験までに消化されるよう、早めに朝食。

  • 10時
    ※負荷試験のため、牛乳30ml接種

  • 13時
    ※昼食

    症状がなかったので、昼食。

  • 15時
    点滴外す
  • 16時
    退院

30mlまで何事もなく、無事接種できました!

ただ、娘の牛乳嫌いがひどく、見ただけで口に入れないレベルだったため、毎回看護師さんに頼り切りでした。
ボーロなど持ち込みしていましたが、病院のコンビニで手に入れたみかんゼリーと混ぜるという作戦で接種することができました。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
みかん、ありがとう

30mlまで飲めることが確認できたので、家庭でも少しずつ試すように指示がありました。

医師としては、少しずつ摂取量を増やしてほしいというニュアンスだったらしく、およそ3ヶ月経ってから受診した際に、

母

ふりかけ食べられました〜♪

担当の医師
担当の医師

えぇ~、ふりかけしか食べてないの??!

母

もっと食べろってことだったのか!!?

という流れで、100ml目指して家庭で徐々に増やして試しているところです。
3ヶ月、無駄にふりかけで喜んでました…。

牛乳が嫌いなので、ミルメークもNGでした。
卵焼きに入れたりして、やっと50ml問題なく食べられています。

勝手に1日のトータルで摂取量を考えていましたが、1食での摂取量で考えるようです。
診察の際に指摘されました。

まとめ:負荷試験って、大変です

負荷試験と最初に聞いたときは、まさか1泊する入院をすることになるとは思っておらず、驚きました。
我が家には4つ上の幼稚園児の兄もいるので、毎回夫にお休みやテレワークをお願いしていました。

牛乳アレルギー 負荷試験 体験談
お兄ちゃんもいるんです。パパの出番です。

付き添いの私は、17時までの保育士さんに合わせてシャワー室を借りたり、部屋についているときには娘が寝ているすきにシャワーをしたり、シャワーが面倒だったことが印象に残っています。

1泊くらいなら、思い切って入らないでなんとかするのも手かなとも思います。
実際、娘は点滴があるので体を拭いているだけでしたし。
(薬を投与しているとき以外もルートは挿しっぱなしです。伝わりますか?)

付き添いも大変ですが、上の子がいる場合は預かる人のスケジュール調整も大変です。
よく打ち合わせておいて、負荷試験に集中したいですね。

娘の牛乳アレルギー関連では、以下の記事もあります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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